番外編2 Chardonnay for Osechi
あっという間に三箇日も終りに近づいていますね。
皆様素敵なお正月を過ごされたことと思います。
さて、今回はお正月ですので料理はせずに
酒盛りのみ...。
鮨名店、あざみ野 逸喜優の素晴らしいおせち料理に
こちらも秀逸な2本のシャルドネを合わせます。
"あざみ野 逸喜優 おせち
with/ Mad Violets Eola - Amity Hills Chardonnay 2014
and Big Table Farm - Willamette Valley Chardonnay 2014"
まずはMad Violetsからいきましょう。
シトラス、フローラル、ベーキングスパイスの複雑なニュアンスに
トロピカルフルーツの微かな香り。
丸みを帯びた柑橘系を思わせる素晴らしい酸にコクのある味わい。
開けたてはコハダ、まろやかになってきたところで
脂の乗ったエンガワ、ボタンエビを摘むと最高...
混じり気のない葡萄本来の酸が魚介の旨味を引き立て
幸せですね〜
スモーク銀鱈と控えめなオーク香がそこはかとなく混ざり合い
絶妙な調和を醸し出しています。
抜栓してあったBig Table Farmは
すでに白桃、若干の蜂蜜香を伴った複雑なニュアンスを放ち
口に含むと豊潤...しかしキレもばっちり。
んーこっちはからすみとか車海老クリーム煮とか
いっちゃおうかなあ、まさにブルゴーニュの上質を彷彿させる
テクスチャーと余韻が絡み合って...最高ですね。
おせちと共に2本のシャルドネの刻々と変化する香りと
味わいの相乗効果を堪能しました!
是非皆様も来年のおせち...いや、おせちまで待たずとも
和食、魚介の品々に合わせてお楽しみください!
<追書>
締めは
”佐賀牛ローストビーフ
with/ Mad Violets - Willamette Valley Pinot Noir 2013"
プラム、イチゴジャムや森の香のリッチで複雑なニュアンスに
軽快な酸と重厚なレイヤーをもつエレガントなピノノワールと
旨味全開の佐賀牛。
ピノがビーフの脂身を溶かすことで肉の旨味が際立ち
タンニンの余韻とビーフの余韻が重なり合う...
フィニッシュにふさわしい組み合わせとなりました。